駒井哲郎版画展

★この企画は2000年8/26~9/10に開催したものです。価格、在庫状況に関してはお問い合わせ下さい。

駒井哲郎銅版画展によせて


 日本の現代銅版画草創期を語る時、長谷川潔と駒井哲郎、両名の名前を上げるに異を唱える人はいないと思う。
 長谷川は異国の地パリで生涯を終えたことに比べ駒井は多摩美講師および芸大教授として多数の作家たちを世に送り出していることから、真の銅版画のパイオニアは駒井といえるだろう。
自らの過去の作品を破壊し、常に新しい表現とテクニックに挑戦し続け、銅版という制約の多い技法の中で多様な作品を生み出し、その可能性を世に示したことは、後に続くものを勇気付けたに違いない。
 ボードレールを愛し、「酒であれ、詩であれ、常になにかに酔っていなければならぬ」と言う言葉が口癖だったと言う駒井。生涯まさに酒と銅版画に酔い続けた56年間だったろう。
 今年、生誕80年に「駒井哲郎銅版画展」を開催できることに喜びを感じている。

アートギャラリーミューズ

サイズはcm

人形と小動物
1951年制作
25部限定
18.0×10.4cm

記号の静物
1951年制作
30部限定
9.4×8.4cm

消えかかる夢
1951年制作
200部限定
12.5×15.5cm


1965年制作
100部限定
12.5×9.3cm

蟻のいる顔「ピケの残像」
1951年制作
25部限定
23.5×21.0cm

出品作品
作品名 制作年 サイズ 部数
庭の一隅 1951年制作 12.4×10.9cm 200部
樹林 1959年制作 10.1×12.2cm EP
厨房にて 1966年制作 32.8×49.8cm 60部
人形 1966年制作 14.6×9.7cm 200部
静物 1968年制作 35.6×35.1cm 30部
岩礁にて 1970年制作 24.3×35.5cm 500部
闇の中の黒い馬 1970年制作 21.5×11.8cm 370部
ゆがんだ室内 1970年制作 15.5×12.8cm 370部
蟻のいる顔「フロントピース」 1973年制作 18.0×15.0cm 250部
蟻のいる顔「顔」 1973年制作 23.5×21.0cm 250部
蟻のいる顔「蛇」 1973年制作 23.5×21.0cm 250部
流れ 1973年制作 15.0×14.8cm 200部

品切れの場合もございます。ご容赦ください。